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室長 祐彰

「これからどんなドクターになりたいか」「何を専門にしようか」と悩む学生さんも多いことでしょう。
現在、精神科医として活躍している先生はどのような軌跡をたどって入局をしたのか、室長先生にお話をうかがいました。

医師を目指した・精神科医を選んだきっかけはなんですか?

医師を志すまでには、いろいろと考えるところもありましたが、脳神経や「人はどうしてこんな風に考えるんだろう、思うんだろう」といった心理の部分については、以前から興味はありました。

医師を目指すにあたって、内科や外科、神経科など選択肢を考えましたが、最終的には研修の時に精神科の空気に触れて、「あ、ここに進もう」という直感に近いような感じで精神科に入局することを決めましたね。現在は、精神科に入局して4年目です。

私は、高校を卒業するまで広島で育ちました。東京で数年過ごした後に大分大学医学部に入学し、卒業後初期研修を終えてからこちらに就職しました。県外に行ってみようかと考えたこともありましたが、両親にこれまでいろいろと負担をかけていましたし、父親が大分県宇佐市の生まれだったこともあって「大分に戻ってきて欲しい」という親の意向を感じていました。
また、実際に教授とお話をした時に「大分でしっかりと体系立てて学びを深めていくのはどうか」という言葉もいただきましたので、そのままこちらに入局しました。

現在の仕事内容を教えてください。

外来業務と、病棟に入院されている患者さんの担当として治療にあたっています。
あとは、救命救急センターに運ばれてきた患者さんの中で不眠であったり気持ちが落ち込んでしまった方の診察やケアを行っています。

救急の患者さんは、その状況の中でご本人からお話を聞くことが難しいこともあり、家族の方から聞くことが必要になってくることもあります。
また、家族としての意見をきちんと伺わねばならない場面もありますから、救急搬送された患者さんのご家族のケアも行いながら、お話を聞くようにしています。

 

患者さんとの印象に残るエピソードはありますか?

これまでにたくさんの患者さんとお話をしてきましたし、思い出もたくさんあります。
その中でも、初期研修の時、命に関わるような救急の患者さんや、今もそうですが救急で来られる方は印象に残っていますね。

また、長期入院をしている患者さんや、半年から年単位で通院されてお話を聞いているような患者さんは、やはりそれぞれに人生があって。
思い入れといいますか、「その方の人生がより良くなればいいな」といつも願いながら治療を行っています。

仕事、普段の生活で意識している
ことはありますか?

プライベートで意識しているのは、やはり睡眠時間ですね。
「眠れない」と悩んでいる患者さんに対して、睡眠不足の状態で私がお話をしても説得力がないなと思いますしね。
休むところはしっかりと休んで、きちんと睡眠をとることを心がけています。

今後の目標、ビジョンを教えてください

今は精神科専門医になるために、レポートを書いたり症例を集めたところで、専門医認定がまず目前の目標です。

また、研究の他にも、研修医の先生や学生さんに向けて指導するという部分も任せてもらっていますので、そこをしっかりできるように頑張っていきたいと思います。

学生さんに向けてメッセージ

精神科とはどんなところなのかを、理屈で説明するのはなかなか難しいのですが、私が入局を決めたのも直感のようなものがきっかけでしたし、精神科を回って病棟も見て、空気を是非味わってもらいたいなと思います。

そして、医学の知識はもちろん必要なのですが、「患者さんの人生を診ていく」という部分では、自分にとって一見「関係ないな、無駄だな」と思えるようなことでもいろいろと経験してほしいなと思います。

インタビュー動画

先輩医局員インタビュー

釘宮 毅 インタビューを見る

新入局員グループトーク

新入局員の4名の先生方にお話をお伺いしました。

「どうして精神科を選んだのか」や「働きはじめた感想」など、本音で語っていただきました。

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